子育てをしながら義理実家に住み込んで義父母を介護し、のちに実母の介護にあたりました。
当時、私は30代。「この状況をわかってくれる人がいない」ことが、大きな悩みだったのです。
【介護】が始まる以前の話です。
占いがキッカケで実家の母を困らせました。
皆さんは、先祖や霊を「老化」「病」と関連付けますか?
疑心暗鬼
不安で占いに?
義父がアルツハイマー病を患ったことから困った行動が相次ぎました。
それ以前から考えていたことかもしれませんが、義母は、「偉い占い師」と会うようになって。
高価な数珠(パワーストーン?)を手に入れ、念を込めて祈っても、悪い事がなくならない。
占いは私も結構気になります。
困ったときの神頼みもしています。
お布施も必要でしょう。本人が納得できていればよい事です。
それで私のほうが非難されたのは、なんででしょう?
私の系譜に問題が!?
占い師に言われたのは、「報われない霊」がいる。
義母は「心当たりがない」と。
それで連鎖的に私の系譜に問題があるのだということに。
「悪い霊がいるから、峰子さんのほうに。無縁仏がいるのでは?何か探してきてちょうだい!」
そんなことを言われたら、良い気持ちはしません。
実家と義理実家との齟齬
譲れないプライド
当時、私は30代後半。妊娠していた頃だったかと。
単純に嫌な感じがしました。
この問題、簡単なことではなくて、供養とか神様・仏様の部分では、私の一族は譲れないんです。
うちの一族は、仏教の禅宗(曹洞宗)で産土(うぶすな)は諏訪神社でまとまっています。
菩提寺の記録で江戸時代何代と記録がさかのぼれる先祖の系譜。
(父が過去帳を調べていました。)
何百年も同じ土地にいて、仏様だけでなく土地神様や先祖も「守り神」だから大切にしています。
父の信心
中でも、私の父が一番信心深いと評判だったのです。
先祖の月詣りは欠かさず、身を清めて霊山を歩き、定年後の趣味は写経。
私も小さいころから関東各地の霊山に連れていかれました。
娘の私から見れば、くそ真面目で面白くない父。
母の困惑
その父は、60代に心臓病で亡くなっています。
御朱印帳をたくさん残して!
(そのほかは、自ら整理をしていました。)
兄弟も親族も、父らしいねって。
母は、父や親族たちの信心深さや潔癖なところに、いつまでも絶大な信頼をよせていました。
私は、そんな母に義理の親から言われたと愚痴をこぼしてしまいました。
その時は、おとなしい母が義母の言葉にかすかに憤慨を見せ、その家による価値観の違いを感じました。