年末になると特に、大掃除や片づけのことが耳に入ってきます。
やることリストに項目が増えるとともに、こちらも気になりませんか?
50代の気になる「実家」
自分の家の片づけとともに、気になるのが実家の片づけ。
「今年こそは!」「来年こそは!」
何とかしたいと思う方多いですね。
片づけたいけど抵抗される!
見るからに不用品がたくさんあって棚はぎっちり、収納庫はカオスな空間になっています。
だから、「片づけよう。」と言っても、親のほうは、
「いるモノだから。」
「自分であとでするからいい。」
という返事が返ってくるのが関の山。
たとえ、動き始めても、右の山のモノを畳んで左に移動するだけで完了ということも!?
実家の片づけキッカケつくり
親の思いは、こんな感じでしょうか?
片づけは捨てること。
みんな思い出があるから手放せない。
いつか何かあるかもしれないから心配。
だから、捨てるなんてとんでもない!
そんな時、季節行事の大掃除は片づけのキッカケ作りにちょうどいいのです。
戦略を練る
親が手放すことに抵抗感があっても、暮れの掃除はしたいはずですよね。
そのあたりから言葉かけしてみましょう。
暮れの掃除を手伝うよ。
ゴミ捨てたいへんでしょ?
お正月はすっきり迎えましょう。
紙ごみとか段ボール、明らかな不用品を手放す手伝いは喜ばれると思います。
N.G.な言葉と場所
でも「捨てる」のが苦手な方には、「リサイクル」「資源回収」とか言い換えて、「捨てる」という言葉を使わないように気を付けましょう。
また、親のモノに手をかけるのは、NGです。
その先に進めなくなりますから。
親は、自分のモノにあれこれ口出しされたくないし、
あなたは家にいたころは全然片づけなかったのに。
自分の荷物も置きっぱなしで、実家は物置きがわりでしょ?
今頃になって何を言うのかしら?
くらいに思っていますよ。
だから、「大掃除の手伝い」と言いながらもそんなことは気にせず、最初に片づけてほしいモノがあります。
実家に残した自分のモノ
一番受け入れてもらいやすいのは、
自分が残したモノを片づけるね。
まずは、自分のモノから片づけましょう。
思い出を取り出したい。
孫に見せたいから。
そんな理由でもいいと思います。
実家のモノの片づけのコツ
実は、たいして自分のモノを実家に残していない?
(そう言われる方でも、アルバムとか学生時代のモノとか、まだ当時の子供部屋が残っていて物置になっているとか、「親が管理するモノ」としてあったりしますね。)
お土産で渡したモノ、家族の写真などがホコリまみれになっていたとしたら、ついでにそういったものをキレイに拭いたり置き直してもいいでしょう。
コツは楽しそうに、できれば思い出の話をしながら。
「片づけは楽しそう。
やってみよう。」
と思っていただけたら成功。
実家の片づけで大事なこと
一番大事なことは、共有している思い出を今一度確認すること。
親のほうは、たとえ粗末に見えるモノでも、思い出を確認するためにずっと持ち続けていたりします。
モノがなくなったら、「思い出」を一生思い出せないかもしれないと思うのですね。
思い出すためのグッズであれば、使命をまっとうさせましょう。
片づけの種をまこう
親といえども、人を無理に動かすことはできません。
育った家でも、人のモノを勝手に捨てることはできません。
双方元気で何とかなるうちにと思うのであれば、モノの片づけだけなら(片づけのプロがいますし)いつか何とかなりますが、思い出を再確認するのは、親子でなければできません。
片づけて快適に暮らしてもらいたい。
あとで(自分が年を重ねてから)片づけに悩みたくない。
その思いは切実でも、片づけの種をまいたら、あとは見守るだけ。
片づけより大切なこと
片づけが進まないこともあるでしょう。
でも、実家の片づけでは、片づけること以上に大切なことがあります。
それは、思い出を語りあうことではないですか?
コミュニケーションをとれる関係性は、実は、永遠ではないから、今の時間を慈しんでいただきたいです。